2023年12月15日
ヒアルロン酸注入したものは取り除ける?ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ・ヒレネックス)について解説
ヒアルロン酸注入は手軽で結果が分かりやすく、初めての美容整形としても人気のある施術です。試してみたけど「やっぱり取りたい」「形が気に入らないからやり直したい」という声もあります。
注入したヒアルロン酸を完全になくすことはできませんが、ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ・ヒレネックス)を用いれば、吸収スピードを早められます。ヒアルロン酸注射をしたいけど失敗が怖いという方は、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
目次
ヒアルロン酸溶解注射とは
ヒアルロニダーゼとヒレネックスはヒアルロン酸を分解する作用をもち、もともと体内にもっている酵素です。一般的に「ヒアルロン酸溶解注射」といい、ヒアルロン酸製剤を注入したところへ注射すると、すぐに分解が始まり数日で元の形へと戻ります。
ヒアルロン酸溶解注射を注入する理由
ヒアルロン酸溶解注射を用いる理由はさまざまです。「ヒアルロン酸を入れたけどイメージと違って気に入らない」「他院でヒアルロン酸注入したが、不自然なので修正したい」「注入したところにプロテーゼを挿入する」というケースが多いです。
血流障害が生じた場合や腫れや痛みなどアレルギー反応がみられた場合には、症状が悪化していくためすぐに溶かす必要があります。なにか異常を感じたら、まずはヒアルロン酸注入をしたクリニックへ相談しましょう。
ヒアルロン酸溶解注射後の経過は?元に戻るのは何日後?
注入直後は、薬剤を入れて膨れた状態です。腫れと勘違いされることもありますが、ヒアルロニダーゼやヒレネックスは即効性があり分解されたヒアルロン酸とともに徐々に吸収されていきます。
注射直後からヒアルロン酸の分解が始まりますが、ヒアルロン酸が吸収されるまでに1~2日はかかるものです。個人差もあって直後や翌日には元に戻ったと感じる方もいますが、数日から1週間程度かかる方もいます。また、一度ですべてを取り除けるわけではなく、完全に元の状態に戻すというより元の状態に近い状態にもっていきます。
ヒアルロニダーゼやヒレネックスをした後、早いクリニックでは3日~1週間程度で同じところに再度ヒアルロン酸を注入できます。遅くとも3~4週間後には再注入できるようになるでしょう。
ダウンタイム
痛みは針を刺すときや薬剤の注入時がほとんどです。腫れや赤みは単に注射をする刺激で生じるものもありますが、ほとんどの場合、数日程度でおさまります。内出血は消失するまでに数日~10日程度かかることがあります。
アレルギー反応が生じた場合には、症状が強く長引きます。異変を感じた際は、早めに主治医へ相談しましょう。
ヒアルロン酸溶解注射は何回必要?
うまくいけば1回の注入で元に戻れますが、複数回ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ・ヒレネックス)を注入するケースもあります。
ヒアルロン酸の種類によっては1回の施術では分解しにくいものがあり、注入量が多いときにも1回だけでは分解しきれません。何回か施術が必要なときは、数日おきに注入します。
ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ・ヒレネックス)のデメリット
ヒアルロン酸を溶かす作用のある注射ですが、100%すべてきれいに溶かしきれないケースもあります。
ヒアルロン酸が溶けないことがある
ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ・ヒレネックス)を注入しても、位置がずれているとヒアルロン酸が上手く溶けてくれないことがあります。より多くのヒアルロン酸を分解するには、酵素に触れている面積が多いことが条件です。まずは施術を行った医師に相談しましょう。
また、ヒアルロン酸に不純物が多いときれいに除去できない可能性があります。ヒアルロン酸製剤に含まれる架橋成分や合成樹脂などは溶けずに残ってしまうからです。ヒアルロン酸注入を行う際は、製材選びに注意しましょう。
溶かしたいところ以外にも作用する
ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ・ヒレネックス)は液体です。注入したところから広がることがあり、溶かす量や位置までは調整できません。
溶かしたいところが注入したヒアルロン酸の一部分だけの場合には、周囲のヒアルロン酸も解かしてしまうなど思った通りに溶けない可能性があります。ヒアルロン酸注入の経験が豊富な医師でも、ヒアルロニダーゼやヒレネックスで溶かしながら形を整えることはできません。
ヒアルロン酸注射を修正したいとき
美容クリニックの中には、ヒアルロニダーゼやヒレネックスがメニューにないところがあります。もし失敗や何か不満を感じたら、他院の修正ができる医師がいるクリニックを探さなければなりません。
ヒアルロン酸溶解注射はヒアルロン酸の種類や注入した部位、量に合わせて注入する必要があります。担当医でも難しい施術ですが、他院で注入したヒアルロン酸を溶かすのは、さらに難易度があがります。そのため、他院でヒアルロニダーゼやヒレネックスの処置をする際には、注入した薬剤の名前や量、部位を伝えましょう。
ヒアルロン酸溶解注射を注入した後に再度ヒアルロン酸を注入する際には、1週間程度あけて施術するのが一般的です。ヒアルロン酸が溶けてから、再度ヒアルロン酸を注入することになります。
ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)のリスク・副作用
頻度は稀ですが、アレルギー反応が起こることがあります。赤みや腫れ、かゆみのように軽度なものから、呼吸困難やむくみなど重症な症状まであります。
過去にヒアルロン酸溶解注射でアレルギーを起こしたことがある場合は、担当医に前もって伝えましょう。
アレルギーが生じにくいヒアルロン酸溶解注射(ヒレネックス)
ヒアルロン酸溶解注射にはヒト由来と動物由来があります。動物由来はヒツジやウシなどからつくられていて安いですが、ヒト由来は料金が高いもののアレルギー反応がでにくいという特徴があります。
「ヒレネックス」はヒト由来のヒアルロン酸溶解注射で、アメリカのFDAに認可されていて安全性も高く評価されています。ヒアルロニダーゼでアレルギーが出た方にも使用できる製品で、安全なヒアルロン酸溶解注射を希望される方にもおすすめです。
ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ・ヒレネックス)の料金には注意
ヒアルロニダーゼやヒレネックスの料金は各クリニックごとに異なります。1本あたりの金額や施術1回分の金額を表示しているところなど、表示されている料金はさまざまです。
自分がどの程度のヒアルロン酸を溶かしたいのか、そのためにヒアルロン酸溶解注射がどのくらいの量・回数が必要なのかに関してはクリニックで確認しましょう。
ヒアルロン酸注射をするなら修正ができるクリニックで
ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ・ヒレネックス)は、ヒアルロン酸注射をしてもらった医師に施術してもらうのがおすすめです。両方が受けられるクリニックを選びましょう。また、医師と対面して対応が親切だったか、分かりやすい説明だったかどうかも施術前にチェックする重要なポイントです。
amiクリニックは、ヒアルロン酸注射だけでなく「ヒアルロニダーゼ」と「ヒレネックス」をご用意しております。気になることがあれば、いつでも質問していただけます。注入後の修正希望や、万が一の異常にもすぐに対応できますので安心してご来院ください。
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