樹状細胞療法によるがん予防・がん治療
がん免疫療法とは?
樹状細胞療法について - 目次 -
樹状細胞療法によるがん予防・がん治療の特徴
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結核菌を用いた樹状細胞療法は肺がんの治療にも効果的です
表は肺がんをモデルに、結核菌を用いた樹状細胞療法による5年生存率を表しています。大阪国際がんセンター(元大阪成人病センター)によると、病期Ⅰ・Ⅱをはじめ、進行したⅢ-A・Ⅲ-Bの場合でも高い水準となっています。
・手術不能肺癌に対するノカルディア・ルブラ細胞壁骨格を用いた術後補助免疫療法のランダム化対照研究
山村裕 小倉徹 坂谷正史 平尾さん 岸本さん 福岡さん 高田さん 川原真也 古瀬圭 ○桑原ほか
43(11):5575-9。
・nter f eron-y as a Marker for the Effective Cancer
・April 1979 – Yamamura – Adjuvant immunotherapy of lung cancer with BCG cell wall skeleton BCG‐CWS-Cancer
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結核菌を用いた樹状細胞療法は副作用が少ない治療法です
この治療法は副作用の少ない治療法で知られています。接種による重大な事故は、現在に至るまで報告されていません。患者さんの身体や経済的な負担を抑え、より効率的ながん治療が期待できます。
腋窩(わき)や鼠径部(足の付け根)の周囲のリンパ節の周囲に皮内注射を行うことで投与します。投与部位には発赤や硬結、潰瘍などの反応が出ます。免疫反応が大きいかたは跡が残りやすいため、患者様が打ちたい場所はお気軽に相談してください。 -
これまでの治療経験から、感染症予防やアレルギー改善の効果も期待できます
大阪大学・大阪成人病センター(現 大阪国際がんセンター)・北新地さくらクリニックでの治療経験に基づき、免疫療法は細菌感染症(結核・MRSA・多剤耐性菌感染症など)の治療にも効果的です。
また、気管支喘息、花粉症、アトピー皮膚炎などのアレルギー性疾患に対する効果も期待できます。 -
樹状細胞療法はさまざまなニーズに対応しています
がん治療と並行して行うことで相乗効果が期待できます。
また、家族歴からがんのリスクが高いと考えられる場合も、樹状細胞療法により免疫力を高め、がんや感染症の予防をめざせます -
卵巣がん、子宮頸がんに対する効果がさまざまな症例報告から明らかになっています
結核菌を用いた樹状細胞療法とリンパ節郭清手術の併用により、卵巣がんや子宮頸がんの治療効果が期待できます。
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新型インフルエンザのワクチンに近い機能や効果を担っています
結核菌を用いた樹状細胞療法は、皮膚のランゲルハンス細胞を直接刺激し、toll様受容体-2と結合し、樹状細胞に変えます。樹状細胞はリンパ管を経てリンパ節に到達後、がん細胞・バクテリア・ウイルスなどを貪食(どんしょく)し、特有の形状を持つ抗原になります。
抗原をリンパ節の外から入るT細胞に渡すことで、抗体となる「抗リンパ球」が作られ、がん細胞・バクテリア・ウイルスなどの活動を抑制する効果が期待できます。免疫細胞を活性化させるという点で、免疫療法はワクチンに近い働きをするのです。
樹状細胞療法はこんな方に選ばれています
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がんを予防したい
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末期がんで余命宣告をされた
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他のがん治療法を探している
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他の治療法がないと言われた
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手術を控えている
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抗がん剤の副作用がつらい
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抗がん剤治療を受けている
樹状細胞療法のリスク・副作用について
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・樹状細胞療法の副作用は主には接種部の腫れ、発赤です。
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・まれに発熱、リンパ節の腫れを認めることもございますが、非常にまれです。
樹状細胞療法のよくある質問
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Q
樹状細胞療法が治療で使用されるようになったきっかけは何ですか?
A1970年代は結核の有病率が現在よりも高く、結核病棟が多く存在していました。
結核病棟でのがん罹患者が健常者よりも少ないことから、結核の感染に対しての免疫が癌の治癒に関係していると推定され、研究が開始されました。
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Q
効果の判定はどのように行うのですか?
AIFN-γの上昇の程度、接種部の腫れ具合を確認します。
接種部の腫れが強い場合は、免疫が強く活性化されていると判断し、接種間隔を空ける等で対応しております。
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Q
樹状細胞療法の投与頻度を教えてください。
A2つのパターンがございます。
1つ目は癌に既に罹患されている場合です。こちらは最初の4回は感作期間として1週間毎に接種を行います。その後は4週間毎に生体反応を確認しながら、接種を継続します。
2つ目はアレルギーの改善、感染症、癌の予防目的に接種する場合です。
免疫能力が高く維持されている場合が多く、個人差はありますが、2週間毎に3回の接種します。
その後は生体反応の出具合によりますが、3ヶ月-6ヶ月で継続することを推奨しています。
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Q
樹状細胞療法の効果が感じられるまでにはどれくらいの時間がかかりますか?
A樹状細胞療法の効果は個人差がありますが、通常は治療開始から数週間から数ヶ月で効果を感じ始める患者様が多いです。 免疫系の反応を引き出すために、定期的な治療を続けることが重要です。
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Q
樹状細胞療法の治療期間はどのくらい続きますか?
A樹状細胞療法の治療期間は、治療対象となる疾患や個々の患者様の反応によりますが、一般的には数ヶ月から1年程度の期間が必要です。 予防、治療目的ともに頻度を下げてもよいので継続することが重要です。
樹状細胞療法の料金表
本ページの監修医師
橋本 麻未HASHIMOTO AMI
美容皮膚科医
美容皮膚科治療は継続して積み重ねていくことが必要です。
5年後、10年後をみすえて無理なく自然な美しさをご提案致します。
お客様お一人お一人のライフステージに合わせて、美容医療で昨日より今日の自分が好きになれるようなお手伝いをさせて頂きます。
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経歴
- 2015年 杏林大学医学部卒業
- 2017年 杏林大学病院 耳鼻咽喉科
- 2020年 大手美容外科
- 2022年 KAUNIS CLINIC
- 2023年 渋谷amiクリニック 開院
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所属学会
- 日本美容外科学会
- 日本美容皮膚科学会
- 日本抗加齢医学会
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資格・認定施設
- 日本医師会認定産業医
- 日本抗加齢医学会専門医
- がん免疫療法認定登録機関
吉野 高一郎KOICHIRO YOSHINO
岩手医科大学大学院卒業後、東京医科大学病院で癌の化学療法の研究を続け、新規の薬剤使用方法の提案を行う。
癌患者への樹状細胞療法の医師主導治験を大阪大学の医師らと実施。
また、世界初となる呼気(吐いた息)を使用した乳癌検出技術に関し、イスラエル企業と実用化に向けて東京女子医科大学をはじめとする病院群で臨床試験を実施中。呼気検査という侵襲の低い検査体系で多くの人の早期発見に向けてスクリーニングの改革を進めている
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