2025年2月17日
ボトックス注射に使われる製剤ってどんな種類がある?安いのは危ないの?

「ボトックスって種類があるの?」
「安いボトックスって大丈夫なの?」
ボトックスは表情じわの改善や小顔効果が期待できる美容施術として人気ですが、実は 使用する製剤によって効果や安全性が異なる ことをご存じですか?
本記事では、 ボトックス製剤の種類と特徴、安価な製剤を使用するリスク について詳しく解説します。施術を受ける際の参考にしてください。
目次
ボトックスの種類
ボトックス製剤は大きく分けて、
■アラガン社のボトックス
■ 韓国製やヨーロッパ製のボツリヌストキシン製剤
の2種類があります。
わたしたちはボツリヌストキシン製剤を用いた注射のことを「ボトックス」と呼んでいますが、もともとはアラガン社のボツリヌストキシン製剤の商品名です。知名度が高く、ボツリヌストキシン製剤を使った施術そのものをボトックスと呼ぶようになりました。
アラガン社のボトックス
• アメリカのアラガン社が開発した 先発医薬品
• FDA(米国食品医薬品局)、EMA(欧州医薬品庁)、日本の厚生労働省 から認可済み
• 効果の 持続期間が安定 し、安全性が高い
• 医師向けの 公式トレーニング制度(VST) で技術力を担保
アラガン社以外のボツリヌストキシン製剤
• 代表的な製剤
┗ 韓国製:「ボツラックス」「イノトックス」「ナボタ」「ニューノロックス」
┗ ドイツ製:「ゼオミン」
• アラガン社のボトックスと成分は類似
• 価格が アラガン社のボトックスより安価
• 日本では 未承認(韓国やヨーロッパの認可あり)
• 効果の持続期間にばらつきがある
アラガン社と韓国製の違いを比較!
ここからは、アラガン社のボトックスと韓国製のボツリヌストキシン製剤の主な違いをひとつひとつ比較していきましょう。
効果
アラガン社と韓国製のボツリヌストキシン製剤は、どちらもボツリヌス菌の毒素を用いて製造されており、筋肉への効果にはそれほど大きな差はないとされています。しかし、アラガン社のボトックスは、日本の厚生労働省から表情じわの改善に対して唯一認可されている製剤です。
安全性
アラガン社のボトックスは、FDA(アメリカ食品医薬品局)やEMA(欧州医薬品庁)などの厳しい品質審査や安全基準をクリアしています。世界各国でも安全性が認められ、効果の保証もされており、ボトックスにおける世界シェアも最大です。また、ボトックスの研修会やセミナーなどで医師の施術による安全性も高めています。
韓国製ボトックスもKFDA(韓国食品医薬品安全庁)の認可はうけていますが、諸外国でも承認状況が異なります。
品質管理
ボトックスは保存状態によって品質の低下が起こりやすい製剤です。アラガン社のボトックスは製造工程の衛生環境はもとより、輸送時の温度管理なども徹底されています。そのため、個々の製品による効果のばらつきが少なく、安定性や持続性にも定評があるのです。韓国製のボトックスは輸送する代理店に品質管理を任せており、効果に関する保証ができません。
また、アラガン社のボトックスを用いた施術には認定医の資格が必要です。これにより、管理体制と注入技術の両方でボトックスの品質の良さを守っているといえるでしょう。
価格
アラガン社のボトックスは、開発にかかる費用だけでなく品質管理におけるコストなども影響しているため高価格に設定されています。また、1番初めにボトックスを開発したことで「ボトックス=アラガン社」というイメージが定着し、ボトックスの一流ブランドとして費用が高くても選ばれています。
一方、韓国製のボトックスはアラガン社のボトックスと比べて半分程度の価格に設定されていることが多く、1回の施術もかなり安いです。韓国製のボトックスならアラガン社のボトックスとほぼ同等の効果が得られるのに費用が少なく、長期的な施術でも無理なく続けやすいでしょう。
比較項目 | アラガン社ボトックス | 韓国製ボツリヌストキシン |
---|---|---|
承認機関 | 厚生労働省、FDA、EMA | KFDA(韓国食品医薬品安全庁)など |
効果の安定性 | 高い | 製品によるばらつきあり |
持続期間 | 3~6ヶ月 | 3~6ヶ月程度 |
価格 | 高め | 安価 |
医師の資格 | 認定医(VST)制度あり | 特に制限なし |
安い韓国製ボトックスは危険?なぜ安い?
「安いボトックスは品質が悪いのでは?」と不安に思う方も多いでしょう。結論から言うと、 韓国製やヨーロッパ製のボツリヌストキシン製剤が必ずしも危険とは限りません。
たしかに日本では認可されていませんが、安全性や有効性に関しては韓国の行政機関で認可されています。アラガン社のボトックスと同じような効果が期待でき、費用対効果の面でかなりコスパが良いでしょう。日本でも10年以上にわたって、多くの美容クリニックで用いられている実績があります。
結局どっちがいいの?ボトックスで注意すべきポイント
ボトックス製剤を選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。
■ 安全性重視ならアラガン社
• 効果が安定し、安全性が高い
• 持続期間が長めでコスパ◎
■ コストを抑えたいなら韓国製
• 効果や持続期間に個体差あり
• 長期的に使用する場合は慎重に選ぶ
納得できる医師選び
施術時の細やかなサービスやアフターフォロー、仕上がりなどはそれぞれのクリニックの方針や担当する医師の技術力により異なります。とくにボトックスは繰り返し施術するため、通いやすいアクセスやスタッフとの相性も大切です。カウンセリングを受けながら「分かりやすく説明してくれるか」「話しやすい雰囲気か」といった部分もチェックしましょう。
施術中は避妊する
ボツリヌストキシン製剤を使用している期間は、男女ともに避妊する必要があります。女性の場合は注入してから2回の月経があるまで、男性の場合は注入後3か月間です。薬剤が胎児に影響を及ぼす可能性が否定できないため、施術をしようと考えている方はパートナーにきちんと説明して理解を得ておきましょう。
ボトックス選びに困ったら
アラガン社のボトックスは、品質管理が厳重に行われている分、ボトックスの効果や持続性にばらつきが少なく安心して使用できます。韓国製のボトックスは、効果の部分でアラガン社のボトックスと比べて差はほとんど見られず、安価で継続しやすいという強みがあります。
渋谷amiクリニックでは、アラガン社のボトックスと韓国製のイノトックスを取り扱っております。
施術中の対応や施術後のフォローなど、サービスにも細やかな配慮をしております。
amiクリニックのボトックスで、数年経っても美しい姿をキープしましょう。
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